陸奥新緑紀行2015
***目次***
1.八戸へ
2.種差海岸
3.弘前城西濠の野の庵
4.とり畔再訪
5.列車ダイヤ
6.大人の休日倶楽部で特急券
7.鶴岡
8.山形の食堂 土佐
9.米沢 北都匠
10.帰途
大型連休の喧噪もすっかり収まったと思えば、また旅に出たくなる。といっても特に行きたい目的地はなくて、要するに家を離れて昼酒、夜酒を繰り返すのが私の旅だ。
レストラン・ユートリープラザは2階にあり、椅子・テーブルなどは必要以上に充分な余裕を持って配置されているし、広場に面した側は、床上30センチほどから2メートルぐらい上まで、全面ガラス窓になっている。これは予想外の良い場所だ。時分どきなのに、客は3人くらいしかいなくて、ウェイトレスは4人もいる。 |
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八食センタ-(2002年に開業した郊外型食品市場。名称は当時の協同組合八戸総合食品センターにちなむ)の売場。 | |||||||||||||
1時15分に駅前広場でOさんと落ち合うことが出来た。彼の運転する車に同乗し、最初に案内されたのは八食センタ-だった。畑の中に作られた食品市場は、郊外型アウトレットモールを彷彿させるような外見だ。 |
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八食センターを後にして半時間ほどのドライブで蕪島へ着く。この辺りはウミネコ繁殖地として、国の天然記念物に指定され、また2013年5月には、陸中海岸国立公園を含めて三陸復興国立公園として新たに指定された。 |
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蕪島神社を後にして、海沿いを南下する。しばらく行ったところに無料の駐車場が有り、これを利用して葦毛崎展望台に登る。 |
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深酒したにもかかわらず、翌朝は若干頭が重い程度で、二日酔いともいえないような状態だった。(多分)早く就寝したのが良かったのかもしれない。7時に朝食を済ませ、部屋で新聞を読み時間を潰す。
このところ数年は弘前を訪れても、岩木山は雲に覆われて見えたとしても裾野がほんの僅かだけだった。多少靄が掛かっているものの全容が見えるので、野の庵へ行く前に寄り道して撮影することにした。
すぐに水割りが運ばれてくる。テーブルに氷の入った水割りグラスを置きながら、二月に来た時の注文を思い出したのか、「金子さんは氷なしだった!1杯目は我慢、我慢。」と朗らかにいう。実のところギンギンに冷えていなければ良いので、一、二個入った氷はどうでも良いことだ。
先客が食事を終えて去り、しばらくして中年のカップルが一組入店したが、その後は訪れる客もない。女将は来訪者の接客をしながらも、基本的に暇なのでしばしば私と話し込む。格別な話題ではなく、共通の知人に関することか、後は当たり障りのない世間話だ。しかし長閑な景色を見ながら、静かな店内で酒を楽しむ時、そんな会話が随分合うような気がする。 |
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夜の部はこの日も新鍛冶町のとり畔を再訪した。店に着いたのは5時20分頃で、店内に先客はなく亭主と早出のアルバイトがいるだけだ。いつものカウンター端(入口側)に席を占める。2月の雪見酒紀行では奥の席を奨めてくれたが、亭主には私の好みが通じたのか、席のことは触れずすぐに注文を訊く。 |
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5.列車ダイヤ へ | |||||||||||||