五島列島行きは、ここ数年の懸案であったが、あっけなく実現する運びとなった。いきさつは省略する。10月12日の昼過ぎ、このところ続けて共に旅している、友人Tの愛車に同乗し、八ヶ岳山麓にある、彼の山荘へと向かった。
翌朝、たっぷりの睡眠後、目を覚ましたのは早かったが、フェリーボートの出港時刻に合わせて時間調整する。
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中央高速道路から名神高速道路などを経由し、午後4時ころに、大阪南港カモメフェリーターミナルに到着した。酒もツマミも潤沢に用意済みなので、乗船手続きを終えれば他にすることもない。定刻に車輌の搭乗が始まり、5時10分にはラウンジの一角に呑み場所を確保した上で、暮れなずむ大阪港を、後尾甲板から眺めていた。 | ||||
翌13日の日昇は6時18分。多少雲が多いものの、晴れて風もなく、航海日和だ。ロビーに航路図表示専用TVがあり、それによれば日向灘を航行中で、宮崎の日南海岸沖合数キロ辺りになる。右舷甲板に出てみた。海岸沿いの家々や灯台などが見える。用意の双眼鏡を取り出した。
九州南部に上陸したので、五島列島へ渡る前にどこか一泊を考えた。漠然と「阿蘇辺りか?」など。ともかくそちら方面へ向かうとして、日向灘沿いを北上する案が浮かぶ。かつては新婚旅行の地として一番人気を誇った日南海岸などは、ひょっとすれば明媚なところかもしれない。 | ||||
錦江湾を目指すため、カーナビゲーターを桜島付近経由で阿蘇へ向かうようにセットした。国道220号線を行き、 | ||||
細く曲がりくねってはいるが、舗装された道路を数分で、阿蘇いこいの村リゾートにでる。ホテル、オートキャンプ場やアスレチック、ミニ動物園その他があり、20ヘクタールの敷地をもつ大規模リゾートだ。 | ||||